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10月、ESL卒業!

ひさしぶりの投稿です。もう、サマータイムも終わってしまいました。怠け者~

サマータイムといえば、去年の今日はスペインの地中海側の町Taragonaにいました。
Valenciaへの移動日だったのにホテルのフロントがモーニングコールをくれないので
まじに焦って降りていったら、「Ai,no lo sabian(知らなかったのね)!」と言われました。

さてLACCでの英語は、ESL4Aというクラスに入っておりました。English as Foreign Language、外国人もしくはアメリカの高校を卒業してない学生のためのクラスです。
文法の基礎からだったので、わりと簡単でしたが改めて勉強できるいい機会です。
ところがある日の授業のあと突然、先生から呼び出しをくらいました。
自己紹介の文章を書けと言われたので出した直後の話です。
年配のやさしいHsia先生はにこにこしてこう言います。

 「MONICA、あなたはここにいるのが間違ってるので、テストを受けなさい」
 「え、あのでも、そのテスト受けてこのクラスにきたんだけど」
 「まあいいから、いいから。今から学部長に連絡するから」

どうもESL4Aはレベルが合わないので、もっと上のクラスに行けばというお勧めです。
ということは5Aか6Aになるのかな。まあもうちょっと難しくなったほうがいいかな。
でもあまり宿題が多くないほうがいいよなあ。。。なんて思いながらテストを受けました。
A4の紙1枚の、短いストーリーを読んで、自分の経験を交えての感想文。2時間。
辞書は自由に使っていいし、2時間もあるので構成やボキャブラリーを熟慮せよ。
この感想文を5人の教授が読んで、それぞれ評価を書いてくれるそうです。
テストを受けに来ておいて3Aに落ちたらカッコ悪いので結構まじめにやりました。
そして翌週テストの結果を聞きに、学部長に会いに行きました。

 「あの~先週テストを受けたMONICAですけど」
 「ああ、すご~く良かったわよ。あなたなんでESLにいたのかしらね?」
 「???、で、どのレベルになるんでしょうか?」
 「評価は、と。ふむ。5A、6A、OverESL、English21。あなたのスケジュールは?」
 「平日は仕事もあるし、月水はArtとか他科目でいっぱいで。金土は空いてます」
 「仕事で英語は使ってるの?アメリカに来て何年?」
 「いえ、仕事はほとんど日本語です。アメリカに来て約1年です」
 「いま勉強がしたい?いい成績を取りたい?」
 「学校には1年限定のつもりで来てて、学位目当てではないのでA取れなくてもいい」
 「わかった、あなたには絶対この先生がいいと思う。電話してみるからそこで待ってて」

学部長のてきぱきした判断と処理で、土曜日のクラスに入ることになりました。
ESLではなく、いきなりEnglish28になってしまいました。Writing中心です。
教授のコメントに書かれていた21のクラスはスケジュールが合わなかったのです。
このクラスに行くために、土曜のヨガを金曜に変えたり、教科書を買いに走ったり。
この上のクラスEnglish101は、カレッジから4年制に編入するためのレベルです。
4年制に編入してからも、全ての科目で常に問われるEssayをこなすためには
書くこつ、テクニックを学ばなくてはなりません。ヨガでも陶芸でもEssay書きますから。
つまりもう外国人向けではなく、アメリカ人の学生用の小論文クラスなのです。
外国人、1ヶ月遅れでESLから入ったという三重苦の私は、この遅れを取り戻すために
金曜のヨガにもなかなか行けやしません。すでに2回もさぼってしまいました。
Tutorがいて添削をしてくれるWritingLabが、金曜は朝しか空いてないからです。
課題のEssayを提出すると、毎週Cravatt先生は私の分はその場で添削、翌週書き直し。
なかなか、非常に、大変です。日本語の文章でもこんなに時間がかかるのに、エイゴです!
外大を出たわりに(スペイン語専攻だったのでと言い訳)書く英語にいま苦労しています。
これまでとは脳みその使い方が違うのか、ストレスか、頭痛がします(笑:使ってなかった)
夢にCravatt先生がでてきて「Essayの提出遅れてるわよ、遅くてもいいから出すのよ」
とにっこり微笑んでくれるほどです。その笑顔がこわい。。。ああ、書かなきゃ。
語学は、地道な努力が必要なのですね。誰かが変わりにやってくれるもんではないのだ。

会社には日本語のうまいアメリカ人M君がいます。私のカレッジでのEssayのことを話すと
「ああ、中学校でやったよ」・・・そうか、上がったと思った私はこれでも中学校レベルか。
彼も日本語の敬語表現で苦労してるようですが、そういえば同じレベルなのかも。
日本人の日本語でもそうですが、アメリカ人でも文章の上手な人下手な人といろいろです。
日本語の敬語は、まず中学ぐらいで習って、暗記しましたよね。尊敬語、丁寧語、謙譲語。
でも社会に出てみれば実際に敬語を使うのでこなれていく。次第に使いまわせるようになる。
育った家庭がまったく使わなくても、学校で習う段階を経て、自信を持って使える言葉になる。
学位、成績が目的ではない私が、ヨガをさぼってまでこのクラスに行く理由はここにあります。
私の英語力は、自分でこつこつ努力しないと絶対に上達しないレベルに来ています。
独学で勉強できるならそれにこしたことはないのですが、私は刺激が必要なタイプです。
クラスメート(先生は”かわいそうな私の犠牲者”と呼びます)の文章をプロジェクターで
写しだしてその場で添削されていく、このCravatt先生の授業、映画のようです。
毎回プレッシャーはすごいですがエネルギッシュで面白く、非常にためになります。

私は、ほんとに楽天的でのんびりした性格です。ちょっとだけ器用なところがありますが。
事前に調べて入念な準備したりよりも行き当たりばったりが多かったのに、まあOK。
それで、ラッキーなことに備えなくてもそれほど憂いのない人生を送ってきました。
振り返ると多くは友達や知人に助けてもらったり、人脈でなんとかこなせてきたことを実感。
アメリカは英語を話す国なのに、昔イギリスに留学してたしオットクンとも意思疎通できるし
大丈夫だろう、と特に勉強もしませんでした。スペイン語もしゃべれるからと甘くみてたかも。
LAでは英語がある程度話せれば十分に生活できます。まったく話せないままでもOKです。
私も言いたいことは言えるので日常困ることはありませんが、聞き取りに苦労します。
頭脳の柔軟な10代20代ではないので、ボキャブラリーが増えるのに時間がかかる。
ここで仕事をして、子供を生んで育てていく、すべてを理解していくには努力が不可欠です。
こっちで4年制大学とか大学院を出た人ってすごいな~と尊敬してしまいますわ、ほんま。
オットクンの理解とカリフォルニア州の教育システムのおかげで1年無料で勉強できるので
この機会を利用しない手はない。今度こそ、今のうちしっかり勉強しよう、と思ってます。

なぜなら、私は、この国で生きていくからです。(ほんまかいな?)
30歳超えてますが、頑張りまっせ。学校に行き始めてから何かが変わってきました。
アメリカに慣れるためと、陶芸だArtだ、中国語しゃべりた~いとかの甘~い動機でしたが
自分の人生に対して、もっと責任を持ってシビアに取り組むようになってきたのでしょうか。

日曜日なのでオットクンがランチを作ってくれますし夕食は友人カップルと外食です。 
ラッキー! サンキュー!! 料理しなくていい時間をすべてEssayに費やしたいと思います。
by MONICAinLA | 2005-10-30 16:37 | English
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